Digital Research社は滅ぶとも、CP/Mファンは今でも健在です。
なんと、CP/Mはソースコードが無料で公開されています。
http://www.mathcs.emory.edu/‾cfs/cpm/で、CP/M80, CP/M86, CP/M68K, GEM, MP/M, CP/NETなどが得られます。
CP/Mは各CPUに対応したDOSのようなOSです。
というよりも、MS-DOSがCP/Mを真似したのですが。
CP/M68Kには、68K用のCコンパイラ まで含まれており、非常にお徳です。:-)
GEMはDOSの管理下で動作するGUIで、Windows1.Xよりも前に、Macintoshライク
な環境を実現していました。
Atari-STシリーズのGUIと言えば、分かる方もある
でしょう。最初は画面上に「ゴミ缶」があったのですが、Apple社に訴えられて、
ゴミ缶は消えました。
MP/Mは時分割で動作するマルチユーザのOSです。
8bitの8080で動作し、完全プリエンプティブなOSです。
1970年代末期に、すでに8080に大型計算機と同じような環境があったのです。
これは是非、ゲットして試してみたいものです。
CP/NETはMP/Mをサーバとしてネットワーク環境を実現するものです。CP/NETは MP/M IIと同時にリリースされました。
これらのOSのソースが得られるのですから、世の中、進んだものです。
これらのソースを得て、先達のコードを味わうのは、楽しいことでしょう。
DR-DOSはCP/Mを源とするMS-DOSコンパチブルなOSです。
CP/MはDigitalResearch社が8bitの8080用に開発し、8086へ移植してCP/M86、そ
の後DR-DOSとなりました。
DR-DOSは、Novell社に買われて、現在はCaldera社が権利を所有してい
ます。
そのCalderaはDR-DOSを無料で配っています。
http://www.caldera.com/でDR-DOSの最新版やlong file name対応のβ版が入手できます。
世の中には本当にフリーなFreeDOS( http://www.freedos.org/ )などもあるようですが、いにしえのDigital Research社を偲ぶのも一興でしょ う。