たけおか (竹岡尚三)

大阪のこと

(主に摂津の方)

last update: 2019/JUL/09
since: 2009/APR/13



○ 大阪人のための大阪弁のはなし
かしわ
鶏肉のこと。「かしわ」が大阪弁だということを、多くの大阪人は知らない。
関西でさえも「かしわ」が通じないことがある。(相手があほの子だったのだろうか?)
さんかく
焼き鳥屋のメニューの「三角」(鶏のシッポの部分)は、 東京では「ぼんじり」という。知らないと注文できない。
にぬき
ゆで卵。「煮抜いて」あるから、にぬきか?
そういえば、私は、大人になるまで半熟タマゴを食べたことがなかった。
うちのお母はんは、いつも「にぬき」(固ゆでタマゴ)だけを作った。
なおす
仕舞う。
この場合、修理するという意味は無い。
標準語圏で大阪人が壊れたものを手に「これ、使われへんから、なおしといて」 (使えないから、仕舞っておいて)と言うと、
標準語の人が「僕、こんなの修理できませんよ(涙)」 と答える、という、やりとりがしばしばある。
いんじゃん
じゃんけんのこと。「いんじゃん」は標準語ではない。 (私は、東京で「いんじゃん」が通じず、驚いた)
巻き寿司
東京でいう「太巻き(ふとまき)」のこと。
大阪人が、東京で必ずやる失敗は、「巻き寿司」を買うことである。
東京で「巻き寿司」と呼ばれるものは、「かんぴょう巻き」である。
(かんぴょうだけを巻いた寿司の存在そのものが、大阪人には驚異であるが。 コウコ巻きのおコウコ(たくわん)が、かんぴょうになった感じの寿司)
大阪人が、東京で本当(?)の「巻き寿司」を食べたければ、「太巻き(ふとまき)」を 注文しなければならない。
お土産に巻き寿司を買ったはずやのに、包みを開けて、 「かんぴょう巻き」が出てきた時の、 無力感と言ったら…(なんや、お勘定が安すぎると思たんや…)
それから、 節分に、恵方を向いて巻き寿司を食べる変な風習が流行っているが、おっちゃんが 子供の時は、こないなアホなこと、近所では、誰もせえへんかったで(ほんまに)
大阪の「巻き寿司」
東京の「太巻き」
かんぴょう巻き
東京の「巻き寿司」
ちらし寿司、ばら寿司
標準語の地方では、「五目寿司」などということが多い。
東京の方では、めったに「ちらし寿司」と言わない。
ばら寿司と、ちらし寿司の違いは、わたしには、わかりませんねん。 ばら寿司の方が、魚の比率が高い??? 作ったおばちゃんの気分で呼んでいる???
からい
唐辛子で辛い時にも、塩辛いときにも「からい」という。
東京で「しょっぱい」と言われて、どんな味かと思ったら「塩辛い」ことであった。
ぺけ。ぺけぽん
×。バツのこと。多くの大阪人は、「ペケ」が日本中で通じると思っている。
関東ではあまり「ペケ」といわない。「ぺけぽん」は関西以外では通じない。
麺類の、きつね、たぬき
大阪では、きつねは、お揚げさんの乗ったうどん。
たぬきは、お揚げさんの乗ったソバ。と決まっている。
お 揚げさんは、必ず甘い汁で炊いた(煮た)もので、半分の大きさ。通常は三角。 (店によっては、四角い場合もたまにある)

京都にはキツネソバ(甘いオアゲさんの乗ったソバ)が存在する。
京都では、あんかけがタヌキであることが多い。よって、京都には「タヌキうどん」 というものがありえる。(あんかけうどんが、タヌキうどん)
京都には、「きざみキツネ」という、甘くないアゲを刻んだものが乗ったうどんもある。 それが、京都の別の店では、「タヌキうどん」と呼ばれていることもある(少数派と思われるが)。
京都の「キツネうどん」は、基本的には、お揚げさんが大阪と同様であり、 キツネうどんは大阪と共通であることが比較的多い。 ただし、店によっては、前述の刻んだアゲの乗ったウドンが出て、 大阪人ががっかりすることも、かなりな率で発生する。
また、「刻みキツネ」と「キツネうどん(甘いおあげさん)」が並存する店もある。 (メニューに「きつねうどん」と「きざみキツネ」を並掲)

東京では、うどんを喰ったら絶対にガッカリするので、あまり調査していないが、 キツネうどんも、キツネソバ(甘いオアゲさんの乗ったソバ)も存在する。
東京では、最近進出した四国のうどんでなければ、 大阪人はソバしか喰ってはいけない。絶対に、出汁で失望する。
はいからうどん
てんかす しか入っていないうどん。 牛丼&親子丼チェーン店の「なかう」の標準メニューにあり、 今では、東京でも、みんな知っている。
たまに、小さい子が母親に「なんで、てんかすしか入ってへんのに、 『はいから』っていうのん?」と尋ねているのに、遭遇する。 そやねん、おっちゃんも子供の時にお母はんに尋ねてん。 うちのお母はんは、「てんかすだけでは、シミッたれてるから、 せめて名前だけでも、典雅にしたんちゃうか?」と答えてくれた。 おっちゃんは、それは、なかなかの名答やと、今も思ってるよ。
きずし
標準語でいう、「しめ鯖(〆さば)」のこと。 「きずし」と言っても、東京では通じない。
ばってら
きずしで作った箱寿司。上に、薄い昆布を乗せて、箱寿司にする。
京都には、もうバッテラは無い。仮にあっても箱寿司である可能性は非常に低い。
(京都人に聞くと、「バッテラぐらい京都にもあるわ」と怒られた。京都でええから、 たまに、バッテラ食べたい)
持ち帰り寿司チェーンの「小僧寿し」には、1987年ごろから、 東京でもバッテラがあって、うれしい。(2009年春も存在)
東京、京都でバッテラを食べることは、本当にかなり難しい。
(などと書きながら、写真は京都の回る寿司屋のばってらwww)
あなご(寿司)
大阪の穴子は、箱寿司に決まっている。
が、東京の穴子は、にぎり。
東京には、煮きり(甘い醤油みたいなタレ)をつけな いものもある。 焼いた穴子を握り、塩を乗せてある。 「ヤキ」とか「シオ」 とか呼ぶのだろう。
東京下町の寿司屋でその焼いたシオを頼んでみたら…
「あれは 仕事をしていない。食べたければ出してあげるが、あんなもの駄目だ」と 言われた。怒られたわけではないが、「ふーん」と思う。
シオのアナゴも旨いと思うのだが…
箱寿司の大阪の穴子を、東京で食べるのも非常に困難。
めばちこ
ものもらい。目がバチコーンと腫れるから、 「めばちこ」というのだろう(か?)
蛇足:京都では「めいぼ(目にできたイボの意?)」という。
東京で「めばちこ」と言っても、まったく通じない。
ぐねる
足などを捻ること。
関西でしか通じません。
足が「ぐねっ」となるから、ぐねるに決まってるわなぁ。
プラッチック
プラスチックのこと。「プラッチック」と発音してたら、 一発で大阪人とバレるでぇ。
東京で声優を目指してる娘さんが、「プラッチックて言うてまうわ」と悩んでいた。
てんかす
標準語では「揚げ玉」というらしい。 (てんかすの話を東京人としたことがない)
うどんに、てんかす入れ放題が、普通であるのは、大阪、四国ぐらいのようだ。
東京でも、てんかす入れ放題な立ち食いソバ屋は、時々存在する。
うすくち醤油(淡口醤油)
東京にはうすくち醤油が無い、という噂があるが、 1988年頃でも割りとどこでも買えた。(関西人の多い沿線だったが。大きなスーパーに行けば)
ただ、東京の人はうすくち醤油を知らず、したがってうどんや蕎麦の出汁が、 濃い色になってしまう。
ねぎ(葱)
標準語でも「ねぎ」(笑)
しかし、東京では、関西の普通のねぎが手に入らない。 バンノウネギというのが近いが、やはり別物。
ネギのような、生活の基本に関わるものが、入手できないとは、ほんま、難儀なことですわ。
大手チェーン四国うどん屋や大手チェーン居酒屋などは、東京でも、青いネギを使う場面では、 関西の普通のネギが多いような気がする。
ところてん
大阪では、ところてんは黒蜜をかけて食べる。甘い。
ところが、東京では三杯酢(酢醤油)をかけて食べる。おかず。
黒蜜も三杯酢も ところてんにかけると色が似ていて、油断していると、 デザートと思っていたところてんが、甘くなくて、とても悲しいことになる。
文化住宅
文化住宅という言葉も大阪近辺にしかないねん。大阪人はそれを知らんやろ
以下は、 Wikipedia 文化住宅の項 からの引用
「関西地方で主に1950〜60年代の高度経済成長期に建設された集合住宅の呼称。 瓦葺きの木造モルタル2階建てで、1-2階の繋がったメゾネット、 あるいは各階に長屋状に住戸が並んだ風呂なしアパートを指す」
結局、長屋みたいな感じのアパート、いうことやね。 僕も大人になってから、これに長いこと住んでました。 (さすがに、現代では風呂はついてるわな)
先発、次発 (電車の)
電車の出る順序を示す「先発」、「次発」という言葉は、 そもそも、関西圏だけの言葉だった。
最近は、関東でも、かなりの駅、路線で「先発」、「次発」という表示や アナウンスが行われるようになったが。
かつては、東京では「次」、「こんど」という表示がなされており、 大阪人には、どっちが先か判らないっ。
いまでも路線によっては、この表示がたくさん残っている。急いでいるときに、 謎掛けのようなこの表示には、腹が立つ。
カレーに玉子
東京では、カレーに玉子を入れない。というか、京都でも入れないようなので、 大阪以外の地方では入れないのではなかろうか。
カレーに玉子を入れるのは、昔は、主に子供用。
よって、大人になってから東京に行っても、大阪以外の地方が、 カレーに玉子を入れないのは、なかなか気づかない。
生卵を入れて、混ぜると、辛味が薄まり、温度も下がり、食べやすくなる。 という合理的な理由を、大阪の母親は言う。ま、本当にそうだろう。
大阪の子供は、カレーを目の前にすると、「玉子は?入れる?」と聞く。
梅田あたりのスタンド・カレー屋は、生卵を置いている。
当然に、忙しいサラリーマンは、生卵をカレーに入れて、 慌しくかき混ぜて、かき込んで去っていく。
立ち食いソバ屋で、月見うどんを食べるがごとし。 滋養があり、冷めて食べやすくなる。
(ただし、東京では、「月見うどん」ではなく「月見ソバ」を食うべし。うどんは不味い)
シャベルとスコップ
大阪で、「スコップ」と言えば、子供のおもちゃや、花壇を小さくいじるため のものだ。
「シャベル」が、大きな方。穴掘りとか、工事で使うやつ。
東京では、逆。
東京人から「『井戸を掘れ』と言って、スコップくれた人がいたよ(笑)」 と聞いて、 「そりゃ、おもちゃのスコップならシャレで済むわな」と笑っていたら。「いや、 大きなやつだよ」と言われて、返しのタイミングを失った。(うーむ)
シャベル-スコップ問題(?)はTVでも放送されて割と有名。だが、本当に遭遇すると、ショックだ。
てんぷら
「てんぷら」というと、日本中で普通の「天麩羅」である。 だが、その他に、東京で「さつま揚げ」と言われるものも、「テンプラ」と呼ぶ。
たぶん、九州の方では、「さつま揚げ」を「テンプラ」というのでそれが伝っているのだろう。
紅生姜のテンプラ
大阪では、紅生姜の天麩羅が一般的である。最近は、大阪風 串カツ屋が東京にも 進出して、紅生姜の天麩羅が一般的になってきた。
大阪では、昭和30年代から、市場の天ぷら屋(お惣菜屋で、天ぷら専門)でも、 普通に売られていた。
子供の時は、嫌いだったが…ビールのアテとしての紅生姜の天ぷらは旨い。
ひろうす/ひろうず/ひりゅうず 飛竜頭
東京では「がんもどき」という。大阪でも、微妙に発音が不安定。
カッター/カッターシャツ
東京では「ワイシャツ」



○ 最近 聞かない大阪弁
(ひょっとして、大阪の街中だけのものかも)
ハイライ
ハヤシライス
レイコー
アイス・コーヒー。 (冷たいコーヒー)
最近、若い娘さん達の間では、レイコーというのが流行ってきている。(たぶん)
にらみ鯛
食べずに飾って置く鯛。大事にとっておいて、食べないものを皮肉って言う。
ちょける
体を使っておどける。子供がちょろちょろして危ない時に 「ちょけな! ちょけたら、アカン」 と言って叱る。
タンタン
赤ちゃん言葉で、「お風呂」のこと。 「さぁ、タンタン入ろな」と、赤ん坊に言う。
ごまめ
小さな子をみんなの遊びに入れてあげるときに、 特殊ルールを適用する対象の子を「ごまめ」と呼ぶ。
例えば、鬼ごっこにおいて、ごまめは、デンされても、鬼にならない。
大きな子のみんなに混ざって「わーわー」言って走り回るのが、ごまめは楽しい。 という配慮から。
大阪では、大人でも、初心者クラスの人のことを「ごまめ」ということがある。
げん
「縁起」のこと。「げんが 悪いわ」などと言う。
「えんぎ」を逆から読んで「ぎえん」。 それがなまって「げん」になったという説がある。
(これは、たぶん標準語)
てんご
悪ふざけ。悪い冗談。「ご冗談でしょ」的な感じ。
特に目上から目下に、意地悪もしくは無茶な命令をしたとき、 目下の者が「てんごは、止めて下さいよ」と言う。
べっちょない
別状無い。子供がころんで大げさに泣いた場合などに 「べっちょない、べっちょない」と親が言う。
播州(姫路の方)では、今でもよく言う。
じゅんさい な人
相手によって、言うことがころころ変わるような人間。 軽い非難の気持ちがある。
男が女の人に言った褒め言葉に返して、女の人が「じゅんさいな人やわね」と 軽い調子で言った場合…
「どうせ皆にそういうこと言ってるんでしょ(軽い人ね。でもモテてるんでしょ。 妬けるわ。私も悪い気はしないわ)」という感じである。
ただし、重い調子で言われたら、以降の対応は注意深く行わねばならない(汗)(笑)。
千三つ(せんみつ)
いい加減なことばかり言う人。嘘つき。
千に三つしか本当のことを言わないから。
(せんだみつおの事ではない)
標準語かも知れないが、関東で日常的に言ってるのを聞いたことがない。
かど(門)
玄関や門(もん)を出たところ。 (本当は標準語)
大阪弁的には、家を出てちょっと行ったところの最初の四つ角あたりまでの領域、 を示すことも多い。
「急にお客さん来たさかい、そこの門(かど)のとこの饅頭屋で饅頭5個 買うてきてくれへんか?」などと言う。
この場合、「角」ではない。発音が違う。「門」は、すぐ近所であることを示す。
(昔は、住宅街やオフィス街の店屋(パン屋、タバコ屋)は、大概、角に位置したので、 お買い物の時など、「角」のニュアンスも若干含むことがある。)
水屋(みずや)
食器棚。ただし、食べ物も仕舞った。三時のおやつは、水屋に入っていた。
(本当は標準語)
おくど。おくどさん
台所の、主に火を炊くところ。かまど
蛇足:東京では、おくどさんの辺りに、 秋葉原神社(火事の神さん)のお札を張ったりする
かんてき
七輪のこと。
炊事場 (すいじば)
炊事をするところ
せんない
しょうがない(仕様がない、仕方ない)こと。「しょがない」とも言う。
「せんない」って、実は標準語? or 古語?
だんない
大事無い。大丈夫の意。これも実は標準語だろう。
ねき
きわきわのすぐ横。根元や足もとの方のすぐ横。
におぐ(匂ぐ)
臭いを嗅ぐこと。
めぐ
壊す。つぶす。
まどう。まどてや。
弁償する。補償する。
しばしば、約束ごとの話の流れで、 軽く「できひん時は、まどてや」(出来なかったら補償してよね)と言う。
また、大事なものを貸すとき 「めいだら、まどてや」(壊したら、弁償だよ)という慣用句がある。
ぎっちょん(これは、大阪でも言わへん?)
標準語で言う「えんがちょ」のこと
探偵
昔は、刑事のことを「探偵」と言ったらしい。
遊びの「探偵」(他の地方では「けいどろ(警察、泥棒)」とかいう)は、 そもそもは刑事のこと。
ぼっかぶり
ゴキブリのこと
がたろ (河太郎)
河童のこと
ててかも いわし(手て 噛も 鰯)
(人の)手を噛むように、活きのいい鰯
いかれこれ
他者に、ええようにされて、ええとこ持っていかれて、 エエとこ無し。という状態。
「いかれこれやな…」とよく言う。
そうれん (葬斂)
葬式のこと (実は標準語)
まんちゅういんし(満中陰志)
満中陰(まんちゅういん)は、四十九日(しじゅうくにち)のこと四十九日の 法要をした後に渡すお返しが満中陰志(まんちゅういんし)。
四十九日が済むと、忌が明ける。忌明けの返礼品が満中陰志。
京都では、忌明志(きめいし)というらしい。
えてこ
猿。「えて公」の事。 猿が「去る」に通じるので、ゲン担ぎ(縁起担ぎ)で言うとも。
おじゃみ
おてだま のこと。昔は、綺麗な端切れを縫い合わせて、なかに(生の)小豆を入れた。
ちゅうき
標準語での、スポーツやゲームの「タイム」のこと。
ゲームを中断したい時「ちゅうき」という。
手は、Vサイン(ハサミ)を出す。ハサミで時間を切る感じで。




○ 最近でも よう聞く大阪弁
さぶいぼ
鳥肌のこと。さぶい(寒い)時に出るイボの意であろう。
こそばす。こちょばす。
くすぐる。多くの人は、「こちょこちょ」と言ってくすぐるだろうから、 「こちょばす」という日本語が正統であろう(?)
ほんなら。ほな
「それでは」の意。「ほんなら」が縮んで、「ほな」、「ほなら」という。
つぶす
壊す。(潰す)。少し壊れただけでも、「つぶした」という。
回転焼き。太鼓焼き
東京でいう今川焼き。本来のドラ焼き。

筆者が子供のころには、すでに、完全機械化が終了していた。
回転焼きの型が、サーキット・トラック状に円く並んでいて、機械の力 で少しづつ進んでいく。
メリケン粉の注入、あんこの充填、ひっくり返し、などの工程が、進行とともに 自動的に機械によって行われていく。 同時に、下からガスの炎で炙られており、一周回ると、 ちょうど完全に焼きあがるようになっていた。
スーパー(マーケット)などの店屋の前に、その装置が据え付けられていた。 カッチャン、カッチャンと装置が動くのを見るのは、メカ好きには、少し楽しかった。
同様のシステムでタイヤキもあった。

2011年の徳島にそういう機械がっ!

最近、大阪のおばちゃんは、デパ地下で、 「御座候(ござそうろう)」というチェーン店の 太鼓焼を買って帰ってくることが多い。

蛇足1: 京都には、 「大文字焼き」という名前で太鼓焼きを売っている
「銀閣寺キャンデー」(白川通りの銀閣寺の交差点)という有名な店がある。

蛇足2:ドラえもんが好きなのは、「三笠焼き(ミカサともいう)」である。 ドラえもん以前は、関東でも、ミカサを「ドラ焼き」と呼ぶことはあり得ない (らしい)。 ドラえもんの誤りを残念がっている大人は、東京にも多い。
(筆者は大阪人なので、1970年頃の東京のことは、後に人に聞いたことである。 残念がっている大人には実際に東京で何人にも会っている)
どべ、どべた、べべた、べったこ、べったくそ、どべちゃく、どべちゃこ
最下位、どんけつ の意
おいど
お尻のこと
やいと
お灸のこと
でんぼ
「おでき」のこと
でぼちん。
「おでこ」のこと
まんまんちゃんあん
赤ちゃん言葉で、仏さんを拝むこと。
「さ、まんまんちゃんあん、しょうな〜(しようね)」と、小さい子に言う。
「まんまんちゃん」は仏さんのこと。実家に行った時、 「もう、まんまんちゃん、拝んだか?」と、大き目の子に、確認することもしばしば。
まむし
うな丼のこと。
大阪のうな丼は、ご飯の上にウナギが乗っているだけではなく、 ご飯の中にもウナギが入っている。それは、ご飯をまぶしてあると考える。
大阪弁では、「まぶす」ことを「まむす」という。
そこから、うな丼を「まむし」と呼ぶ。
大阪のうな丼でご飯の中にウナギが入っていないのは、本当に稀である。
かやくごはん
炊き込みご飯のこと。「かやく」がいっぱい入っているから「かやくご飯」
かんとだき(関東煮き)
よその地方でいう「おでん」のこと。 昔は、コロ(鯨の皮)が入ってて、おいしかった。
東京では、「ちくわぶ」という竹輪のような謎の物体を入れる。
京都あたりでは、すでに「おでん」と呼ぶのが普通。
おでんは出汁が薄めで、関東煮は出汁が濃い目だ、という説が大阪にあるが、 京都には関東煮がすでに存在しないので、そんなことは大阪人しか言っていない。
大阪の居酒屋が「おでん」しか置いていない、という事態が、私には非常に遺憾である。
ぜんざい
お汁粉(おしるこ)より濃い。小豆がそのままの形を残している。
大阪では、家庭ではお汁粉はほとんど食べない。ぜんざいは、家庭でも作る。
(甘味の店にお汁粉がある場合もある)
とんがらし
唐辛子(とうがらし)のこと
こうこ。香こ。おこうこ
「たくわん」。大根の黄色い漬物
てっぽう。てつ。てっちり
「てっぽう」は、河豚(フグ)のこと。当たると死ぬから「鉄砲」という。
鉄砲のチリ鍋を、「てっちり」と呼ぶ。
べんちゃら。おべんちゃら
お世辞、おべっかのこと
ぶたまん/豚まん
東京でいう「肉まん」。
大阪では、「肉」といえば、牛肉を指す。 豚しか入っていないのに、「肉まん」というと、大阪では文句が出る。
よって、大阪では「豚マン」と言わなければならない。
コンビニの肉まんは何が入っているんだろう? というか、あれって菓子パン?
たまに、東京では、すき焼きを豚肉で作る家があって、驚く。
551蓬莱の豚まんは、ウスターソースで食べるのが、正式だと思うのだが、 醤油で食べる人が大阪にも多い。
ウスターソースに蓬莱でくれるカラシをたっぷり入れて、 それを551の豚まんにつけて食べたら、とても旨いのに。
なんと、↓ 551蓬莱 の創業者が「ウスターソースで食え」というた、という話が!
大阪名物 蓬莱 豚まんの正しい食べ方? の最後の方をよく読む。
あたくしの母親は、戦後に大阪ミナミの方でOLをやってたので、たぶん、 551蓬莱の近所ではそれが普通だったかと…戦後にウスターソースとかハイカラやしな。
カラシだけ付けて食べるのは、コンビニの豚まんだけやろ。
おちょくる
ちょっと いじって、笑いの種にする。
なぶる
もてあそぶ。(物を)いじる。(実は標準語)
おちょくられた時に、「なぶらんといて下さいよぅ〜」と言う。
「そこに置いてあるもん、なぶらんといてや」(触っちゃ嫌よ)と言う。
ねぶる
なめる。(実は標準語)
モータープール
有料駐車場のこと。モーター(カー)が溜まる(プールされる)ところ、 という意味であろう。大阪人のハイカラなセンスに参るところ。
あたりめ
「スルメ」の事。 「スルメ」は摩る(する)に通じるので、ゲン担ぎで「あたりめ」という。
呑む席か、勝負師の居る席でよく使う。
全国的な言葉かも?
さら
新品のこと。
「さらの皿(新しい皿)、回して〜や」という(オヤジ)ギャグは、東京では使えない。 (無念(か?))
ほる。ほかす。
捨てること。
ごんた
やんちゃ小僧。大体、体を動かす系。割と荒め。
ほたえる
体を使って、ふざけること。
大体において、親が「ほたえなや!」と怒った直後に、 子供は転んだりして、おでこをぶつけて、泣くことが多い。(笑)
「ちょける」は、チョコマカした感じ。
「ほたえる」は、もう少し、大きく体を動かす感じ。
そばえる
「ほたえる」と、ほぼ同義。
「あーめん、そーめん、冷(ひや)そーめん」
大阪の子供は、「アーメン」と聞くと、続けて「ソーメン、ひやソーメン」 と言ってしまう、という性質がある。(なにそれ(笑))
押しピン
画鋲のこと。
えずく(嘔吐く)
ゲロを吐きそうになること。「オェっ」となること。標準語。
はみご
仲間外れ。「はみごにされる」は、仲間外れにされること。昔は言わなかった。「はみ出した子」の意味か?
ラムネ
ビー玉のこと。 ラムネのビンに入ってたのを、割って使う。ほんで、駄菓子屋のおっさんに怒られる。
ピン球
ピンポン玉のこと。
銀装のカステラ
他人様のおうちに呼ばれたときの、ちょっと上等のお土産は、「銀装のカステラ」。百貨店の地下あたりで売っている。
身内には買わない、高いから。銀装 wikipedia




○ 最近 聞かない大阪の常識





○ 最近でも割りかた聞く大阪の常識





○ 昔の(?)大阪の子供の遊び
ゲタ隠し
まずみんなで片方の靴を脱ぎ提出。それを並べる。
歌を歌いながら、節に合わせて、靴を順番に指差していく。
歌が終わったときに、指されていた靴が、あわれ、隠される。
靴の持ち主は、目を瞑って、10数える。
他の子は、その間に、靴を隠す。
靴を隠された子は、片足でケンケンをしながら、自分の靴を探す。

今、考えると、アホのような遊びだが、下町の公園の傍の駄菓子屋の周りで やると、結構、面白かった。

下駄隠しの歌:
げーたーかーくし、ちゅーれんぼぅ。
はーしのしーたの、ねーずみがぁー、ぞうりをくわえて、
ちゅっちゅくちゅ。ちゅっちゅく まんじゅは、だれがくた。
だーれも喰わない。わしが食た。
おもてのかんばん、しゃみせんや。
うらからまわって、さんげんめ、いち、にの、さん。
(下駄隠し、ちゅーれんぼ。橋の下のネズミが、草履を咥えてチュッチュクチュ。
チュッチュク饅頭は誰が食た? 誰も食わない。わしが食た。
表の看板、三味線屋。裏から回って三軒目。一、二の三)
※なんと、MIDIファイルが、 ここに説明はここに
わたくしらが歌ってのと、最後の方の「裏」のとこだけが違うかも。 キーは違うなぁ。(でも、基本おんなじ)

いっけい、にけい
平屋の建物の屋根の傾斜を利用するボール遊び。

遊びに参加する各人に、一番から順に番号を付ける。
ある一人が、屋根の傾斜の上方にボールを投げ上げつつ、番号を叫ぶ。
番号で指定された人(ここでは便宜上「捕手」と呼ぶ)は、 ボールが屋根のどの辺りから落下するかを予測しつつ、 落下予想地点へ行き、落下してくるボールをキャッチする。
捕手のボールのキャッチが成功したら、捕手は、ボールを投げ上げる係になり、 即座に、番号を指定しつつボールを投げ、ゲームの最初から。
捕手のボールのキャッチが失敗すると、 他の人間は、なるべく捕手から離れるように、逃げる。
捕手は、落としたボール追いかけ、それをキャッチした瞬間に、「ストップ」と叫ぶ。
遁走を試みた人々は、その瞬間に即座にフリーズしなければならない。
捕手は、停止した人々を観察し、誰かにボールを投げつけて、当てなければならない。
首尾よくボールが誰かに当たった場合、その人物のミスが1増え(いっけい(一刑))て、 1ゲームは終了。
狙って投げたボールをキャッチされると、捕手のミスが1増え(いっけい(一刑))て、 1ゲームは終了。
捕手が、ボールを投げる前に、誰かが動いたら、その人物のミスが1増え(いっけい(一刑))、 1ゲームは終了。
次のゲームでボールを屋根に投げ上げるのは、ミスが増えた人の役目。

4回ミスすると、「死刑(四刑)」になる。

死刑の執行(?)方法がこのゲームの一つの特徴である。
死刑になる人物は、平らな壁に大の字に張り付かなければならない。
(小さな子供は、顔を壁側に向け、死刑執行役にはお尻を向けても良い。 が、男は、後頭部を壁につけ、顔は死刑執行役の方を向けるべきである)
そして、死刑になる以外の全員が、一球づつ、死刑受刑者の壁に向けてボールを投げつける。
小学校ときは、受刑者の体(首から下のみ)にボールをぶつけていた気がする。
中学生になったら、さすがに、ボールをぶつけるのは、反則になっていたか、後ろ向きにのみ 張り付く、だったような気がする。

ゲームのコツとしては、捕手が誰かを狙うときに、
狙われる方は、物陰に隠れたり、他人の後ろに行く(他人を盾に使う)ようにするなど。
捕手は、ボールを投げたふり(フェイント)をかけて、フリーズをしくじるようにさせるなど。

昔の児童公園には、物置小屋のような平屋の小さな建物があり、ちょうど良かった。
また、昔は、そういうトタン屋根には、いい感じで、屋根の部材をとめるための ネジが出っ張っていたり、誰かの投げ上げた小石が屋根の上にあり、 ゲーム性を高める(?)のに、貢献していた。
たまに、ボールが、屋根の上で引っ掛かり、非常に残念な感じで、遊びを諦め なければならなかった。
ちなみに、数年ぐらいして、そのボールが、屋根から落ちてきて、持ち主に戻ることがあり、 そういう時は、その場のみんなが、すごく幸せな感じになる。
ごむだん
ゴム跳びのこと
べったん
メンコのこと